ドアノブが外れても焦らなくていいたった1つの理由

エッセイ

大学の研究室で授業を終えた後、学生たちと少しおしゃべりしていました。
最近、学生たちが部活やバイトに行くまでの時間をつぶす場所が他に無いらしく、僕の研究室が使われることが多いのです。
『どうぶつの森』とか、最近はまっていることとか、流行っていることとか、なんだかんだ19〜20歳の趣味や生活などの情報を知ることができるのは、大学教員やってるメリットだなーと思います。
いや、なんの話かというと、ドアノブが外れました。
ある学生が「じゃあ先生、そろそろ帰るねー!」と勢いよくドアをガチャと開けようとしたところ、その学生の右手にはドアノブだけが残り、ドア本体は反動で、「バターン!」と大きな音を立てて閉まりました。
 

学生がもぎ取ったドアノブ


なんだろう、もう笑うしかなかったです。
漫画かよと。
学生がすぐに写真を撮って、同学年の友達にLINEで回していました。
とりあえず、僕の研究室に一緒にいた学生のうち、1人がトイレに行っていたので、その子が帰ってくるのを待ちました。
その子のおかげで運よく外から開けてもらうことができたので、とりあえず担当の事務に連絡すると「すぐ直しに行きます」とのこと。
少し安心したので、ちょっと好奇心が芽生えてきました。
よーく見ると、外れてしまったドアノブの内側に、ネジ山が見えます。
もう一度見てください。

よーく見なくても真ん中の円の部分にギザギザのネジ山があります。


最も内側にある二本の突起を、ドアノブの外れたドアのもともとドアノブがあったところ(これを「受け口」と呼ぶことにする)の、対応する穴に入るように向きを合わせ、なんとなく押し込みながら、時計回りに回して見ました。

「受け口」


恐る恐るドアを閉めてみました。
なんということでしょう。
また外れました。

再び外れたドアノブ


再びドアノブと生き別れになった「受け口」


絶対に直ったつもりでいたので、学生たちはみんな研究室の中にいました。
どうして気を利かせて一人外に出ておくとかしなかったんだ。
どうしてかというと、LINEで友達に実況中継するのが忙しかったみたいです。
ほどなくしてメンテナンスの人が来ました。
よかった、ちゃんと直りました。
どうやら自分で回した時の閉め方が弱かったようです。
このように、専門家を呼べば、ちゃんと直ります。
皆さんも、ドアノブが外れた時は、決して慌てないでください。
直りますから。
 

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