まさか「polca」に人間として大切なことを教えてもらえるとは

今日もpolcaのことを考えてました

フレンドファンディング「polca」が公開されてから、色々な方々が色々な案をたてて、安いものは300円から、高いものは数千円から数万円の支援を受けています。
「polca」については、前記事に「自分の人生におけるミッションと似通ったものを嗅ぎつけて支援するのが楽しい!」みたいなことを書きました。
http://luuluuul.com/?p=929
で、今日また一日中考えて出た新しい仮説は、「polca」で支援を受けられるかどうかというのは、誤解を恐れずに言えば、きちんと自分の「弱さ」を提示できているかどうかが、明暗を分けてるのではないか…ということです。

「弱さ」とは何か

まず断っておきたいのですが、僕は「弱さ」を悪いものだとは考えていません。
人には誰にだって強いところと弱いところがあります。
大事なのは、ちゃんとそれを克服しようとする意志、それに抗おうとする意志を持つことだと思います。
そのためには、しっかり自分の「弱さ」がどこにあるのかを把握しているかどうかというのが、とても大事だと思います。
「お金欲しいから頂戴!」的なノリ(「人の金で焼肉食べたい」が象徴的)ではなくて、自分がどういう境遇で、どういう弱さを抱えていて、どういう手段でそれを克服したいのかということを、第三者にきちんと訴えかけられているか…そういうところが「支援」していただくためには必要なんだと思います。
というのも、現時点で「polca」で最も盛り上がっているプロジェクトの一つだと思うのですが、「劣悪な作業環境から抜け出すために、iPad Proを買いたい、欲を言えばApplePencilとSmartKeyboardも欲しい 」という御願いをしている「あず」さんが、それを実証してくださっています(なんと8/15 1:21現在、支援額58,500円)。
御願いのタイトルだけでは切実さが伝わってこないかもしれませんが、それに関連したブログ記事を読めば、自分の「弱さ」をストーリーとしてしっかり提示されています。
https://azu3.com/polca-2/

どうして「弱さ」を見せたくないのか

さて、「あず」さんが「polca」のコメント欄にこう言っています。

達成して、皆さんと喜びを共有したい!iPad Proを買って、皆さんの想いと一緒にこれから頑張っていきたい!です!そのためなら、同情を誘っていると言われようと、自分で努力して買えないクズと罵られようが構いません!!!

どうして「弱さ」をみせることに躊躇ってしまうのか、少し考えてみました。
自分の「弱さ」自体を人に馬鹿にされるのは嫌だとか、「自分は弱い」ということを自分で認めるのが辛いということもあるかもしれませんが、自分の「弱さ」をしっかり認識できているのであれば、今更そんなことは問題にならないような気がします。
その理由が自分の中に無いとすれば、「あず」さんの言葉をヒントにして考えると、「わざと『弱さ』を見せて同情を誘っていると思われるのが嫌だから」というように、外からの視線に対して気を使ってしまうということが大きな理由なのかもしれません。
「あず」さんのブログ記事タイトルにもある言葉を借りて言い換えれば、「厚かましい」と思われることが、日本人にとって一番の恥なのかもしれません。
ことわざで言えば「武士は喰わねど高楊枝」の精神。

「弱さ」は人間として当たり前のこと

芸能人や政治家だけでなく、何か間違えるとすぐに匿名のSNSでボコボコに叩かれる世の中です。
同じインターネットの上で、誰だって何かしら「弱さ」を抱えていることは人間として当たり前だということに気づかされたような気がします。
当たり前のことなのに、隠しながら生きなければならないなんて、しんどいです。
勇気を出して自分の「弱さ」をさらけ出し、それでもやり遂げたいことがあるんだと訴え出ている方々に、敬意を表します。

応援したくなるのは「弱さ」があるから

人々からの注目を浴びる対象となるものには何かしらのストーリーがあって、思わず共感したり応援したり、少なくとも関心を持ってしまう何かがあります。
「思わず応援したくなる」の典型例がアイドルさんたちだと思いますが、彼女たち(彼ら)には、プレッシャーに負けちゃいそうな弱さとか、家族とか環境に起因する困難とか、何か泣けるストーリーがあると思います。
そういった「弱み」に負けない強さを手にしてスターになっていく…というのが、もはやベタベタではあるけれど、どうしようもなく応援してしまう要素として必要なストーリーで、それを共有するスナックのようなコミュニティを作っていくのが、アイドルさんたちに課せられたミッションだと思います。
「あず」さんは、polcaとブログを通じて支援者(読者)とストーリーを共有することに成功したという意味で、polca界のアイドル的存在なのかもしれませんね。
※ ちなみに、アイドルとスナックのくだりは、完全に前田裕二さんの著書『人生の勝算』の「スナック」論に影響されています。わかりやすいので是非読んで見てください。

 

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